みーの絵日記【過去編】

　私が保育士を目指したきっかけは、定番ですが、｢保育園の先生への憧れ｣です。保育園時代、年少の頃からの記憶が残っているんです。園の工事をしていた時期があり、音が怖くて毎回廊下で泣いてしまうので、毎回先頭で先生に手を繋いでもらっていました。

　年少の頃、生活発表会で｢白雪姫｣をやったことも印象的でした。姉がドクロマークのりんごを嫌がっていたのですが、｢これならいい？｣とハートのマークで作ってくれたことを覚えています！毒りんごじゃないじゃん！と親から総ツッコミでした。

　年少の頃、プールでおはじき拾いをしていた時に、溺れかけたこともありました。いきなり目の前が水になって、パニックになったことを覚えています。すぐに先生が水から引き上げてくれて、大事には至りませんでした。

　年中の頃は、お絵描きをするのが大好きでした。異年齢保育だったのですが、年少の子が隣で真似していたのを覚えています。描き終えると、｢教えてくれてありがとう｣と言ってくれて、少し照れたような気がします。

　年中の生活発表会は、かぐや姫のおばあさん役をしました。あまりセリフが無い役がよくて、｢おばあさんがいいなぁ｣と言っていたところ、先生が気を利かせてくれました。年中までは引っ込み思案な性格だったなぁ〜とつくづく思います。

　自分だけプールに入れなかった時、他のクラスで待っていたことがありました。同じクラスの子の楽しそうな声が外から聞こえてきて、寂しく感じていたのですが、先生がずーっと傍にいてくれたのを覚えています。

　年長の頃の記憶はかなり残っているので、どのエピソードを描こうか迷います。一番に言えるのは、自分の中で感性が豊かになった時期だったなぁということです。綿をかき氷にみたてて遊んだ時に、なぜだか心を動かされたことを覚えています。

　年長の頃にあった｢あそびランド｣の行事も好きでした。私のクラスはダンボールでワニのトンネルを作り、何度も遊んだことを覚えています。作る時、絵の具を手いっぱいに広げて色を塗ったり、トンネルの出口で先生が楽しませてくれたりしました。

　年長の頃は、たくさん叱られた記憶もあります。給食のパンを友達とチビチビ食べることが面白く、掃除の時間まで遊んでいて叱られたり...(自分が悪い)寝る時間になっても友達とお喋りするのが楽しくて、布団を離されたり...(自分が悪い)

　折り紙で大きなケーキを作ったことも楽しかったです。担任の先生への誕生日プレゼントだったのですが、副担任の先生とも一緒に作りました！誕生日当日に間に合いそうもなく、おはじまりの時間にも特別サービスで作らせてもらったことを覚えています。

　中学校では、職場体験で保育園に行き、保育士になる意志が強まりました。この頃、｢少年の主張｣とかいう作文で保育士の待遇改善について書き、賞に入ったことも印象的でした。大学にも進学できて良かったなと思います。

　コロナ真っ只中の大学入学だったので不安もありましたが、友達もできて一安心。幼児教育の授業を受けて、楽しい毎日でした。私は造形表現の授業が大好きで、絵を描いたり作品を作ったりと、好きな時間はあっという間でした。

　大学2年生で初めての保育実習に行きました。なんと母園での実習だったので、とてもドキドキ。知っている先生もいたのですが...約15年ぶりに会えた喜びよりも、その先生が毎日休憩室で愚痴大会をしていたことに悲しくなった２週間でした。

　大学3年生の保育実習2回目は、自分の実践力の無さに躓いた時期でした。今思い返すと、厳しい指導は私に対する優しさだったと理解できますが、メンタルはなかなか鍛えられませんね...。学校の先生にも励ましてもらって、最後の実習に臨みます。

　幼稚園実習では、あまりにも子どもの前で指摘を受けすぎて散々でした。でも、子どもたちから｢先生大丈夫？頑張って！｣と励まされながら、なんとか乗り切りました。実習を終える度に大学の先生が相談にのってくださったので、とても感謝しています。

　保育士に憧れて幼児教育を学んだものの、全ての実習が上手くいかない学生時代でした...。｢でも、どこかに自分の居場所があるのかもしれない｣と気持ちを切り替え、今に至ります。振り返り絵日記はこれで終わり！

後日談

　過去編を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

　実はこの振り返り絵日記を書いている頃には、保育士をやめることを決めており、転職活動を進めていました。９月の絵日記数が少ないのはそのためです。

　今は保育士を辞めてしまいましたが、もしかすると、いつか戻りたくなる日がくるのかもしれません。

　半年で保育士を辞めてしまった人が何をいまさら、、、と思う方もいるかもしれませんが、一度きりの人生、後悔の無いように生きていきたいと思っています。

　かなり回り道をしているのかもしれませんが、前をむいてめげずに頑張ります。今後とも、温かく見守っていただけますと幸いです。


December,1st